氷砂糖を入れるのは、昔の老酒は品質が悪く氷砂糖でそれを補ったのが、飲み方として定着してしまったきらいがあります。
中国で氷砂糖を要求しますと、「この紹興酒はまずくてこのままでは飲めない」と取られかねません。老婆心ながらご注意を。
ほろ酔いのお席に老酒談義をひとつ。紹興の風習に、女子が誕生したらお祝いに頂いたもち米で醸造酒を造るというのがあります。
生後一ヶ月の満月の日に親族を祝宴に招き、酒を入れた甕を殺菌密封して父親が甕を土中に埋めます。娘が嫁ぐ日、父親はその甕を掘り出し、母親は赤い紙に「喜喜」と書いて甕に貼り、美しい彫刻と彩色を施して、花嫁道具「嫁酒」として持たせました。これを「女児紅」、男子は「状元紅」といいます。状元とは科挙の最高位合格者のこと。美酒に美談、ほんわかほんのりお楽しみください。