木下社長 魏社長は昨年大連に出店され、ますます「ミニ中華街構想」の実現に弾みがつきますね。
魏 実は中国の外食産業は接客面でのレベルが低く、私自身も一流レストランで食事をした際に苦い体験をしたことがあります。ですから私は大連店を拠点にして、日本の細やかな「おもてなしの心」を中国に伝えていきたいんです。逆に大連から日本へは進化し続ける中華料理の最先端のメニューや食材の情報が届きます。
木下社長 大連店でも水の浄化に非常に気を使っておられるとか。安全へのこだわりにも、おもてなしの心が感じられます。昨年は食の安全性や信頼を揺るがす事件が多くありましたが、私たちもあらためて、職人自身が食べたくないものは絶対に出さない、という基本精神を噛みしめています。
魏 木下社長は昨年、複数店舗をオープンされましたが、やはり一番熱い話題は、銀座出店でしょうか?
木下社長 そうですね。「高級店ではなく一流店を目指せ」というのが私の持論なのですが、銀座は一流の流儀を試す格好の場所ですから。十一月にオープンしたばかりですが、今のところ夜は予約で一杯という嬉しい状況です。それからもう一つ、私は銀座にお店を出すことで、寿司職人に誇りをもってもらいたかったんです。