どんなに年月が過ぎようとも昨年三月、能登半島を襲った地震は忘れることができません。力強く復興されているようですが、同じ石川県民として、その痛みを少しでも共有したい。ことに、輪島の漆器や螺鈿、塩などの名産品が、私の出身地福建省と同じこともあり、故郷に似た能登が元気になりますよう、そのお力になれればと常々願っておりました。このような折、「おいしい」食品を探し歩くなかで、「なまこ」に出会いました。なまこは中国では漢方薬として用いられ、「海の人参」と呼ばれて珍重されています。中国からの情報をたどると、七尾市がなまこの名産地で、しかも高級品ということがわかりました。灯台下暗し。なんという、偶然を装った必然的なご縁なのでしょうか!
現在、石川県漁協七尾支所のお力をいただきまして、菜香樓大連店から「七尾産なまこ」の中国輸出が実現いたしております。嬉しいのは、大連店が能登の皆様の熱い思いや、すばらしい食材を中国へ発信する基地となっていることです。中国から日本への発信と、日本から中国への発信と、この交流に意義があると思っています。おいしさや喜びは二倍三倍にして、皆様とともに味わってゆきたいものと実感いたしております。